先日まで「レコーディング貯蓄術」の感想を続けてきまして、家計簿を続けるコツについて、書いてきたのですが、今回は一転、家計簿なんて書くなと主張される方の本を読みました。最終の感想として、自分自身を振り返りつつ比べてみたいと思います。
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筆者さんは、林望氏。慶應義塾大学を出られ、ケンブリッジ大学客員教授などを務められています。結構英国の話が出てきます。
保険は、、、節約してまった!
感想「その1」で、家計簿はつけない、にふれましたが、それについては、自分と適合しましたね。ただ単に続かなかっただけですがね。まあ、そもそも家計簿をつけないことについては、異論もあろうかと思いますし、その人に合っている合っていないとかもあると思います。
あと、金は正業にて稼ぐということも筆者さんの持論なのですが、この点、自分は株投資なんかもズブズブとやってますので、この本の考え方とは完全に不適合でしたね。
さらに、保険もよく同じ投資商品だと言われますが、自分の場合、保険はかなり節約してしまっています。巷の本で最近よく出回っているものなんかには、保険は節約せよなんて書かれているものが多いんですよね。
まあ、そんな本たちに感化されたわけではないんですが、どうしても保険にお金をかけるよりも投資で、と思ってしまい、保険は掛け捨ての年額数万のやつにしか入っていません。保険内容としては、もしものときに毎月10万円ずつもらえるというやつです。
筆者さんのおっしゃる、自分が病気になったら、残された家族とか入院費大変やでっていうのは、よく分かります。グサグサきますね。
ただ、筆者さんは、もし入院して個室に入ったら、たくさんお金必要ですわと書いてみえますが、たぶん筆者さんくらいの方になると、病院イコール個室なんでしょか。わたしは多床室に入る気マンマンなので。
この医療保険に関しては、そもそも病気になったら健康保険で十分だとおっしゃる方もいるわけで、難しいところですね。もちっと詳しくという方は、本を手にとってみていただくということですが、この本の保険は節約するなという考え方は、「お金は銀行に預けるな」の著者である勝間 和代さんとはベクトルがまったく逆方向にあります。
小学校は公立で良いにホッとした
筆者さんのおっしゃる教育費関連の記述には、同感な部分が多いですし、そうですよね、と言わざるを得ないですね。頭では分かっているんですけどね。
「お金に余裕があったら、子供に投資せよ。」に凝縮されています。みなさんも、まあ、そうですよね、と言わざるを得ないですよね。ただ、この余裕の範囲は家庭によって異なるというところがミソなわけで。
また、子供の小遣いは少ないほど望ましい、とのことですが、ふむ、この本を将来子供に読ませるか、なーんて。まあ、筆者がおっしゃるのは、子どもにお金を使わせるなということではなくて、裁量を持たせる範囲はできるだけ少なくして、あとは必要に応じて使途を親が把握した上で、別途渡すべしというものなんですね。
あと、小学校は、公立でよいというくだりは、ふう、と安心してしまうところですね。最近お受験戦争があるんですよね、幼稚園レベルから。
ベクトルは、結構異なる方向を向いているもの
人の考え方は人それぞれで、わたし自身やはり筆者さんとは異なるベクトルが多いわけですが、その異なるベクトルの理由をこういった本で筆者さんの考え方を知ることで、自分もなるほどねえと思うところはあるわけで、有益なんだろうなあと思います。
しかも、先に表紙から王道と言われてしまうと、そうかなるほどと思ってしまうあたりがうーむですが、まあ、そんなこんなでいろいろと考えさせてくれる本だと思います。
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